2019.10.15 ブログ
イ・ムジチ合奏団2019
2019.10.10(木)
少し前になりますが
10月2日(水) サントリーホールで行われたイ・ムジチ合奏団の演奏会に行ってきました。
一度、生でイ・ムジチ合奏団を聴いてみたいと思っていたのと、
尊敬するソプラノ 天羽明惠さんが共演するということでチケットを買い求め楽しみにしていた演奏会でした。
イ・ムジチとはイタリア語で『音楽家達』を意味します。1952年ローマ サンタ・チェチーリア国立アカデミーの卒業生12名が集まって結成。約70年もの長きに渡り存続している室内楽演奏グループ。その間新たなメンバーが加わりグループ内の入れ替えはありましたがその歴史は偉大です。編成はヴァイオリン6挺、ヴィオラ2挺、チェロ2挺、コントラバス1挺、チェンバロ1台。
どの会場でも演奏前に、携帯電話やアラーム時計等の音についてのアナウンスがありますが、イ・ムジチ合奏団の演奏前のアナウンス内容がイタリア人らしくユーモアなものでクスッと笑ってしまいました。
「携帯電話をお持ちのお客さま、もしも音が鳴ってしまったらステージで1曲歌って頂きます」と。(笑) 他にもまだまだ面白いアナウンスをしていました。
実は私はヴァイオリンの音がちょっと苦手なのですが。
第1曲目が始まり~~~♪ え?え?ヴァイオリンってこういう音だったっけ…。
柔らかく、さざなみのようにホールに広がってきました。ピアニッシモがまた美しい。絹糸で紡いでいくように12人の音が交り合って何とも言えない柔らかい音色。
ソプラノ天羽明惠さんがヘンデルのオペラ「ジュリオ・チェーザレ」から”この胸に息のある限り “ 「セルセ」から”オンブラ・マイ・フ“ モーツァルトのモテット 「エクスルターテ・ユビラーテ」K165を歌われました。まろやかで、清らかな天羽さんのお声とイ・ムジチ合奏団の音色とが素敵なハーモニーとなり素晴らしかったです。いつまでも聴いていたい気分でした。
後半はイ・ムジチ合奏団の十八番! ヴィヴァルディ作曲 「四季」でした。〈春〉〈夏〉〈秋〉〈冬〉それぞれの楽章にその季節の音が音楽の中に散りばめられていました。音楽ホールの中の空気が楽章ごとにがらっと変わっていくような印象を受けました。心地よい音楽を体感することができて幸せでした。
アンコールは3曲。
最後の赤とんぼは、天羽さんが2番まで歌いそのあと会場のお客さんと大合唱でステージはお開き。最高な一時となりました。
この演奏会は11月にNHKのクラシック倶楽部で放送されます。
みなさんぜひご覧ください。