2024.11.15(金)

 

この一ヶ月の間に3つの演奏会に行く機会がありました。振り返ってみると自分が勉強しているオペラや声楽のコンサートばかりだったように思います。偏りありですね。

 

☆10月18日 ルーテル市ヶ谷ホールにて

バイオリン(宮嶋真理さん)とピアノ(玉置善己さん)のデュオリサイタル。

高校以来60年のご友人同士の共演。お二人がそれぞれ過ごした時間と音楽経験とを織り交ぜ、2倍にも3倍にも奥深い音楽が奏でられてました。研ぎ澄まされている演奏をじっくり味わうことができました。豊潤なワインのように…。とても心があったかくなりながら、ホールを後にしました。

 

 

☆11月4日 フリューゲル•ザールにて

木内朋子さん  ソプラノリサイタル

演奏活動35周年を迎えられた、記念の演奏会。ピアノやギター伴奏の曲目で構成されている盛りだくさんなコンサートでした。

前半はロドリーゴやファリャのスペイン歌曲。ピアノの伴奏の時とギターの伴奏の時ですとやはりガラリと雰囲気が変わりますね。その変化を興味深く聴き比べることができました。

後半はシューマンの歌曲と武満徹のSONGS。

武満徹は椅子に腰掛けられ、しゃべるように語るように歌われていました。肩の力が抜けていて自然と武満徹の世界に会場の人達をいざなうような演奏だったように思います。長く長く、これまでに歌いたいものを開拓され、勉強している方なんだなぁと感じました。私もそんな風になれたらと思いながら演奏を聴いていました。

 

 

☆11月10日 東京オペラシティコンサートホール

バイオリン ラカトシュ&アンサンブル

ジプシー音楽を生で初めて聴きました。血が騒ぐというのでしょうか…エネルギーが身体の中から弾けていきそうな感覚。ロックコンサートさながらのようにノリノリのお客さんがいましたが、私も最後の頃には動き始めそうになっていました。

超絶技巧って、演奏者がその技を見せつけるところって思っていましたがラカトシュの演奏を見て聴いて違うなぁと強く思いました。

超絶技巧とは感じさせずにお客さんを楽しませる!! 乗せる!!

演奏者自身もめちゃめちゃ楽しんでいる!!素晴らしいテクニックがあるからこその、音が遊んでいるような超絶技巧♬  これはクセになります。

まだまだ知らない音楽があるんですね。来週もう一つ演奏会あり。芸術の秋が続きます。