2018.11.17(土)

ロッシーニ没後150年記念  “レクチャーコンサート”に行って来ました。 副題がロッシーニの魅力   再発見!でしたがコンサートを聴いたら知らないことだらけ…私にとってはロッシーニの魅力をたくさん見つけることができる学べて!演奏聴けて!     2度美味しいコンサートでした。

 

日本ロッシーニ協会会長の水谷彰良さんが分りやすく解説してくださりました。時におやじギャグもあって笑いが起こっておりました。ロビーには水谷さんのコレクションの楽譜や手紙、ロッシーニの貴重な資料もたくさん展示されていました。2枚目の画像はそのうちの1部です。

ロッシーニは1792~1868年に活躍された作曲家。14歳で音楽学校に入学して18歳でオペラの作曲家としてデビュー。モーツァルトは神童と言われ小さな時から作曲していましたが、ロッシーニも若いときから早熟だったのです。

ロッシーニにはオペラと歌曲の作品を沢山作曲していますが、晩年は《競争相手のいない4流ピアニスト》と自称して100曲あまりのピアノ曲を作曲。それらの作品は出版を禁じて自分の夜会でのみ演奏を許したそうです。               ピアノ曲のタイトルは「干しぶどう」「バター」「きゅうり」「アンチョビ」「喘息練習曲」など変わった題名ばかり。その夜会にリストも呼ばれていって初見で演奏したことがあるそうです。リストのメモに【これからロッシーニ主催の演奏会に行ってくる。何だか野菜の名前がついてる曲を初見で弾かないといけない】とあるそうです。クスッと笑ってしまうエピソードですね。

 

今回の演奏会では、「間隔の体操」「ロマンチックなひき肉」を聴きました。

息つく暇もないくらい細かい音符が散りばめられた演奏するには大変な曲でしたが、ニヤニヤしながらロッシーニが聴いていたのかしらと想像すると可笑しいです。

後半はオペラのアリアと重唱曲。お目当てはソプラノ天羽明惠さん。「タンクレーディ」から第2幕のアリア。ロッシーニの特徴は早いパッセージにたくさんの歌詞。             

 水谷さんの解説にありましたが他の作曲家の作品は早いパッセージの時は母音アで歌うことがほとんどですが、ロッシーニの音楽はそこに歌詞が全部付いてくるわけです。

私はロッシーニのオペラは「セヴィリアの理髪師」と「婚約手形」を勉強しました。そうだった!   言葉をつけてアジリタするのに苦労というより苦しみました(笑)

どの出演者も素晴らしい。音楽を楽しんでいる心が伝わってきました。

きっとロッシーニ自身がものすごく時代を先取りし、楽しませることが大好きな人だったのではないでしょうか?