2017.12.6     王子ホールにて

キャサリン・サンプソン    ~花によせて~のリサイタルに行って来ました。

 

リートばかりのリサイタルで、1部は〈さまざまなばらに寄せて〉6人の作曲家のバラのタイトルがついた曲を演奏。〈リヒャルト・シュトラウスの初々しい花たち〉ではバラのリボンとおとめの花を演奏。

2部〈花々のおしゃべり〉ではシューベルトとシューマンの花にまつわる曲。〈フランスの花束〉ではプーランクやフォレ、ドビュッシーの愛らしい小品。

 

イギリス生まれのソプラノで、最初の曲は『ばらの花よりも甘く』パーセルは英語で始まりました。

ドイツ語やフランス語、ロシア語までやわらかい発音でそれぞれの言語を操っているように感じました。

キラキラと輝きがあり、まるで鈴を転がしているような響でした。時には囁き、時にはホールの隅々まで響き渡っていました。素晴らしいソプラノでした。

すごくピアニッシモの音を出したいとイメージしても、

実際に響かすときは力み過ぎてしまったり息が出すぎてしまったりと、

フォルテで歌う以上にテクニックが必要です。

サンプソンの演奏は、「え~そんなにピアニッシモなの??」驚きの連続でした。まるで囁いているように歌っているのです。

花々のいい匂いがホール一杯に広がっているような夢心地な一時でした。

暖かい気持ちで帰路につきました。

 

この演奏会の模様は来年2/23の午前5時からBSプレミアムで放送予定。