2023.4.20❨木❩

 

先日ランチタイムコンサートへ行ってきました。

11時半開演で途中15分の休憩がはいって13時終演。90分のコンパクトなリサイタルでしたが中身は盛り沢山で濃厚なひと時でした。

時間的に年齢層高めの音楽好きって雰囲気の方々でほぼ満席。着物の女性や羽織をかっこよく着られた男性の姿も。おしゃれをして演奏会に出かけられる世の中に戻りつつあることが嬉しく感じました。

第一曲目はヘンデル作曲 オペラ『アトランタ』より“Care  selve”。出だしのCの音が何とも澄んだお声で、向こう側が透けて見える?くらい透明感溢れるお声でした。「あーこの響きを体感できただけで今日は来てよかったぁ」と思ったくらい!

オペラ『セルセ』より“Ombra  mai   fu”もどこまでも滑らかで優しい風を感じました。

細かいパッセージを転がす他のヘンデルの曲は、ダ・カーポアリアに戻ってからの装飾音が少し変化球でしたね。よくある装飾とは違い、個性的で勉強になりました。

どの曲もよかったのですが、私はラフマニノフが逸品と思いました。ホール全体が鳴っているような豊かな響きと、透明感ある響きが大変コントロールされていました。プログラムの解説にあるようにリリックな作品からドラマティックな作品まで歌い分ける表現力は驚異的とありました。

衝撃!の一言につきます。

アンコール曲はダウランド作曲 Come again

10/31 王子ホールでリサイタルされるそうです。また聴きに行きたいです。