3月5日(日)   べに花ふるさと館母屋2階にて第8回目の四季の音楽会を開催しました。

回を重ねるたびに少しづつ新しいお客さまが足を運んでくださり、本当に嬉しいです。今回は34人のお客さまが来てくださいました。

椅子を並べたり、スポットライト、マイクなどの設営をべに花ふるさと館の金城さんが手伝ってくださいました。

§プログラム§

モーツァルト:春への憧れ

シューベルト:鳥、少年、子守歌

ヘンデル:調子のよい鍛冶屋~ピアノ独奏~

武満徹:小さな空、死んだ男の残したものは

                翼

メンデルスゾーン:「無言歌集」より

                                  春の歌~ピアノ独奏~

サン・サーンス:うぐいすとバラ

J・シュトラウス:「こうもり」より

           侯爵さま、あなたのようなお方は
今回は武満徹の作品を3曲取り上げてみました。世界でも大変有名な作曲家ですがお客さまにとっては初めて聴く歌だったと思います。1曲づつ作品についてお話を交えながら演奏しました。
「死んだ男の残したものは」は、ベトナム戦争の最中に生まれた反戦歌です。

 演奏の途中で、ハンカチで目をおさえている方や、鼻をすする音が聞こえてきました。美しいメロディーに辛く、悲しい言葉が乗せられています。

私も練習しながら、鼻の奥がツーンとしてしまう時がありました。

演奏する私は淡々と、歌うことを心がけました。そうすればお客さまにストレートに届けることができるとおもいました。

何ともいえない空気がピアノの後奏とともに流れていきました。

号泣のお客さまもいて、何か伝わったと確信しました。

 サン・サーンスの「うぐいすとバラ」は、歌詞のない母音だけで歌うヴォカリーズ。声だけの世界を聴いていただきました。

毎回、私の新しい一面を出すことができるように。

またこんな歌もあるんだと紹介できるコンサートにしていきたいと意気込みいっぱいで企画しています。

また次回もお楽しみに。