日中はまだ暑い日が続きますが、朝晩は過ごしやすくなり虫の声がどこからか聞こえてくるようになりました。
芸術の秋 スポーツの秋、食欲の秋。
教室では、3名の生徒さんがピティナステップに向けて課題曲と自由曲を決めて練習を始めています。(12月14日 イコス上尾で開催)
また、中学3年生と高校2年生の生徒さんが宝塚音楽学校の受験に向けて、苦手な新曲唱を頑張っています。
趣味で声楽のレッスンに通っている高校3年生は受験勉強をしながらも休まないでレッスンに来ています。歌うことが大好きなのでしょうね。
それぞれの生徒さんが、出されている課題を楽しみながら! またちょっと壁にぶつかりながら?も練習に取り組んでいることは私自身の励みになっています。
先日、知り合いに紹介していただき新しい先生のレッスンを受けてきました。千葉県八千代市まで片道二時間(○_○)!!
数年前に都内でリサイタルをされたときにお客さんとして演奏を聴いている先生でした。包み込まれるような温かいて心地よい響きで素晴らしかったのを覚えています。
私の気になっていることを色々とお話してその疑問点を1つづつクリアにしていってくださいました。
自宅で歌っているより、滑らかに柔らかく歌えていて二時間がアッという間でした。
私がレッスンで気づいたことを、生徒さんとのレッスンで一緒に学んでいければと思っています。
みなさんは、どんな秋をお過ごしですか?
2019.9.26(木)
山田耕筰が30代後半から40代にかけて書かれた、1927~29年に刊行されて曲集が『童謡百曲集』です。
ドイツから帰国して、銀座に日本初のオーケストラを結成しました。しかし団員と合わなかったりとゴタゴタがあり団員が離れていってしまいました。オーケストラがうまくいかなかったのです。
そんな頃、茅ヶ崎から新橋までの汽車の中で色々な作家の詩集を読みながら通っていました。いいメロディーが浮かぶと詩集の隅にメロディーを書き留めたりしたそうです。北原白秋、三木露風、野口雨情、西条八十など。温かい内容の詩に山田耕筰自身も癒されながら100曲作り上げたのでしょう。
童謡と名付けられていますが、おとなが幼い頃を懐かしく思い出したり、小さな子供をみつめる視線が感じられる曲ばかりです。子供が歌うにはちょっと難しいと思います。
有名な〈赤とんぼ〉〈砂山〉〈この道〉〈あわて床屋〉はこの曲集に収められています。
きれいな日本語の発音、詩の情景をふくらませる、山田耕筰の素敵なハーモニーを感じて欲しいと思って、
私は声楽の生徒さん達に課題を出してレッスンをしています。
先日、〈ひばり〉という曲をレッスンしていた時に生徒さんからひばりって何ですか?と尋ねられました。レッスンしていくと殆どの生徒さんがひばりが分かりませんでした。驚きました!
詩の一部を載せます。
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ひばり 三木露風
そろうた そろうた 麦のほがそろた
はたけのひばり 天まであがれ
ピーチク ピーチク ピーチク
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今は宅地ばかりで麦畑も田んぼも周りにはありませんから、知らないのかもしれませんね。天高いところで綺麗な声でなく鳥。
失われていく日本の風景ですね。
だからこそ、次の世代に伝えていきたい曲集です。
2019.9.16(月)
秋の気配を一段と感じられるようになりましたね。
森音楽教室では、意外にも9月に入会される生徒が1番多いです。今月も二人のかわいい生徒さんの体験レッスンを行いました。
生徒さんはちょっと緊張しているように感じましたが帰ってから『とても楽しい時間でした。』と連絡をいただくと
教室の特色も伝わったのかなぁと思い、嬉しい気持ちになります。
先生との相性もありますし、何よりどんな風にレッスンを進めていくのかを知っていただくためにも、ぜひ体験レッスンをお試しください。
2019.9.10(火)
カワイ表参道の2階で樹原涼子先生の『即興演奏 12のとびら』の記念セミナーがあり参加してきました。
樹原涼子先生はおなじみ 〈ピアノランド〉シリーズの著者の方です。
大学時代の同級生に誘われて 即興演奏って分かるかなぁと内心思いながら出かけて行きました。
講座では…
♪どうしてこの教材を作ったのか、
♪いつもどんなことに気をつけてレッスンされているか、
♪生徒さんにどんなことを感じてほしいか
導入部分での話も大変興味深かったです。その中でも特に“音楽が立体的にみえてくる”ように生徒さんに伝えていくことが大切なこととおっしゃっていました。私も気をつけていることなのでこの言葉は心にスッと入ってきました。
実際にレッスンでどのように使っていくのかを、講座をうけている私たちが生徒役になったりしながら実践的にお話されていました。生徒さんに伝えてるときは短く&端的に。
少しづつの積み重ねによって、自宅で音楽作りを楽しむことが出来たら最高ですね!
空想話を膨らませていくように、響きのパレットをたくさん持って色彩豊かな音楽が自分の中から生まれてきたら素敵です。
たくさん刺激をもらってきたので、まず私自身が学んで
そしてレッスンに取り入れていこうと思います。
講座後に樹原涼子先生とこの本のイラストを担当されたトナカイフサコさんにサインを頂きました。
2019.8.29(木)
上尾の高校2年生Hさん。
中学3年生から声楽のレッスンに通っています。高校に入学してからは宝塚音楽学校の受験用のスクール(KIEミュージカルスクール)に入り本格的なレッスンを始めました。
このスクールでは、バレエ、ダンス、声楽(新曲)、面接などのレッスンが行われているそうです。通常レッスンの他に夏休みや冬休みには『特別講習』があり一次二次試験用の面接や模擬試験もあるそうです。
普段は地方に住んでいる方も休みの時に上京して特別講習を受けに来るそうです。ライバルはたくさんいますね。
模擬試験の結果について個別にアドバイスされ、きめ細かく受験対策をされているとのこと。
その講習中に去年より歌がすごくよくなっていると先生に言われたと先日のレッスン時に喜んで報告してくれました。私も嬉しいです。
音量がありしっかり歌える生徒さんでしたが、可憐で柔らかい声で歌うことがなかなか出来なかったのです。娘役さん希望ですから響きのある柔らかい声が出るようになって成長を感じています。
音大では、大学側で講習会が行われて専門の実技レッスンや新曲、聴音、楽典の授業があります。(冬期講習と夏期講習)
様々なかたちで受験対策のレッスンが行われていることを、宝塚音楽学校の受験生を通して知ることができました。
夢の宝塚音楽学校に入学のために、厳しいレッスンを頑張ってくださいね!
2019.8.9(金)
1年ほど前から一緒にグループレッスンを受けている方のコンサートが先月あり、聴きに行ってきました。
ボーカルスクールの先生が3人出演されたアットホームなコンサートでした。私の知りあいの方は元劇団四季の団員で2000回以上の舞台に立たれていた人。他の二人の方は古楽系の方、そしてフランスものの方。
3種(声)3様でそれぞれのいい所がうまく構成されているプログラムで大変楽しめました。またヘンデルもあり、中田喜直あり最後は3人でフレディ・マーキュリーのボヘミアン ラプソディ。
クラシックもポップスも今の時代は垣根がないとは言われていますが、クラシックオンリーできた私にとっては刺激的なコンサートでした。でもこんな風に楽しませる(いや、歌っている人が楽しんでいる)コンサートを通して見せ方、聴かせ方のヒントをたくさん教えてもらえる良い機会となりました。
私ももっと楽しもう!っと勇気をもらった気がします。
2019.7.23(火)
梅雨空に包まれた毎日ですが、学生さんは夏休みになりました。旅行に行ったり、友達とプールに行ったり楽しい予定が入っているのではないでしょうか?
そして学校の宿題や課題がたっぷり出ていることと思います。
教室でもこの夏休みが有意義なものとなるよう生徒さん一人一人に目標を立ててもらいました。
・エリーゼのために (ベートーヴェン)を弾けるようにする。
・毎週5曲づつ仕上げて合格する。
・教材を進めながら、発表会の時にリストにあがっていたけれども選ばなかった曲にチャレンジする。
・バイエルがあと数曲なので全部弾けるようにする。
・初めてイタリア歌曲を練習して歌えるようにしたい。
などなど、夏休み中にレベルアップできるように、レッスンしていきましょう。
楽しい思い出もいっぱいつくって欲しいです!
2019.6.30(日)
4月の中旬、定年を迎えた男性の方がピアノ体験レッスンにいらっしゃいました。
小学生の頃にピアノのレッスンをされていたそうで、その当時の楽譜を大切に取ってあるそうです。当日はレッスンしていた楽譜のリストが書いてあるメモを持っていらっしゃいました。
体験レッスンと言っても、どんな風にレッスンを進めていくのか。またSさんのピアノへの漠然とした目標を聞かせてもらい5月からレッスンを始めることになりました。
先ずはブランクがあるので、思ったとおりに指が動けるように簡単なテクニックの教則本を使うことにしました。 『ピアノ・テクニックの本』~永瀬まゆみ。
ハ長調やト長調、ヘ長調の調性の説明をして長調の音階を理解して各々の伴奏形を覚えてもらいました。3回のレッスンでしっかり理解されて弾けるようになってきました。真面目な生徒さんでメモしながらレッスンをしています。
毎回、音楽談義で楽しいレッスンです。なんと男性だけのコーラスにも入っているそうです。Sさんにとって音楽が身近なところにあるんだなぁと感じました。
ご自分でサラサラっと伴奏がつけられるようになりたいそうです。音楽の仕組みなどを理解して目標達成していきましょう!
あせらずボチボチとレッスンしていきましょう。
2019.6.23(日)
発表会の写真のプリントが出来上り、先週の水曜日の生徒さんよりお渡ししています。
ピアノの左側(低音部側)にカメラが設置されていたので、普段のアングルとは反対。演奏者の先に客席が見えるショット が撮影できるのです。そのアングルからの写真を見ると生徒さんがまるでドラマや映画の主人公になったようです。
演奏者の息づかいや音が聴こえてきそうな、すてきな写真がたくさんありました。
ホームページのギャラリーのところから、2019発表会の写真が見られます。
どうぞご覧ください。
2019.6.23(日)
北関東甲信越地方の音楽科・音楽コース・芸術系高等学校で学んでいる高校生達が集まり6月15日(土)に演奏会がありました。
今年で9回目だそうで、こういう取り組みをしていることを私は生徒さんのおかげで知りました。
埼玉県立伊奈学園総合高等学校芸術系の声楽科3年生の声楽さんYさん が学校代表で演奏会に出演しました。
学校毎に持ち時間があるそうで、伊奈学園総合高等学校からは声楽とピアノの生徒さんが各1名演奏。
埼玉県立大宮光陵高等学校は独奏(独唱)はなくアンサンブル3組の出演。
山田耕筰作曲 童謡百曲集より 『電話』
ベッリーニ作曲 私の偶像よ
2曲を演奏しました。当日、私は仕事があり聴きに行くことはできなかったのが残念です。
『電話』は曲の内容をしっかり理解してけたたましく電話が鳴る、出だしのところはレッスン時に特長をつかんで演奏できていましたね。
春を知らせるところを電話という手段を使ってお知らせする曲。 川路柳虹の歌詞は聴き手に柔らかく、優しい春をちょっと視点を変えて伝えているように思います。ユニークな世界観が私は好きです。
発表会の翌週で体と声のメンテナンスが難しかったと思いますが、よく頑張りました!
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