ページトップへ

2019.11.25(月)

11月の始めにお父さんとお母さんと一緒に体験レッスンにみえたHちゃん。可愛い3歳10か月の女の子。ピアノが習いたくて習いたくて…音にとっても興味を持っている印象を受けました。

体験の2日後がレッスンスタート。「明日はピアノだね、たのしみだね」と寝たそうです。そうして朝起きたらお熱が出てしまいました。すっごく楽しみなことがある時って子供はお熱が出たりしますね。微笑ましいエピソードです。

 

3歳児さんのレッスンは私自身が初めてのことで、どの教材を使おうかと悩みました。はじめてピアノを弾く前に『よい耳☆よい手☆歌ごころ』とある〈プレ   ピアノランド〉①から始めることにしました。2ヶ月ほど前にこの教材を書かれた樹原涼子先生の講座を受けたこともあり、アプローチの仕方が素晴らしいと思ったからてす。

 

Hちゃんは恥ずかしがらずに、体を使って緊張と脱力の違い(手拍子やジャンプ)。右   左ゲーム。歩きながら歌ったりポーズしたりできます。

どんぐりころころがお気に入りで大きな声で振付け付きで歌ってくれます。小さい生徒さんはあまり音程がなく一本調子になりがちなのですが、Hちゃんは音程がしっかりしています。これはいい耳を持っているからですね。

 

音楽の可能性をいっぱい秘めている生徒さん。どんどん芽が出て    花が咲いていかれるように大事にレッスンを重ねていきたいと思います。

ちっちゃなピアニストさん!   がんばりましょうね♪

2019.11.10(日)

ウィークエンドセミナーが11月9日と10日の2日間   松明堂   音楽ホールで行われました。私は2日目のバロック歌曲の公開レッスンの聴講に参加してきました。

古楽界の第一人者で透明感のある独特な美声と、ノン・ヴィブラート唱法によって『天使の声』と呼ばれているエマ・カークビーさん。CDも持っていて生の演奏を聴きたいとずっと思っていた方が公開レッスンをされると知り、とても楽しみにしていました。

 

12時半からレッスンは始まり一人40分の個人レッスン。6コマありました。会場は満席。

すでにバロックものの演奏会で歌っていらっしゃる方も受講生におられました。レッスンを間近に触れられることができたこと、音楽をたくさん浴びて幸せな時間を過ごすことが出来ました。

私自身、にっこり頬を上げ笑っているように歌いなさいと学生の頃から指導されていました。明るい響きになるので今は生徒さんにも伝えています。

しかしにっこり笑って歌っていると口が横になってしまい子音が発音しにくいからとエマ・カークビーさんは何度も注意されていました。耳と鼻のライン    口の奥で笑って、頬はあげない(見えている顔は笑ってないけれど奥で笑っている状態)

 

 

たくさんの収穫があり、メモしてきたことは落ち着いて後でゆっくりまとめたいと思っています。頬の使い方も試してみたいと思います。

レッスン中にエマ・カークビーさんも歌ってくださり感激!!    すぐ横を通って感動!!(ミーハーです…)

天使の声の持ち主はお人柄も優しさで溢れていました。時には笑いあり。リラックスした雰囲気の公開レッスンでした。会場のみんなで発音しましょうと投げ掛けたり。

音楽の楽しさと奥深さを改めて触れることができた有意義な一日となりました。

 

 

 

 

20191.11.2(土)

演奏会のご案内です。

弦楽四重奏とオペラアリアを歌う演奏会は今回で3回目となります。

*日時   2019年11月9日  (土)    14時開演

*場所    響の森   桶川市民ホール

*入場料      2000円(全自由席)

 

ピアノ伴奏とはまた違って、弦の柔らかい音に包まれて演奏できるので自分の声の変化も楽しみながら演奏できたらいいなぁと思っています。

 

◆ヘンデル作曲    『アルチーナ』より   

私を見つめに戻って来て…モルガーナ

◆ヘンデル作曲   『エジプトのジュリオ  チェーザレ』より     

・神よ、お慈悲をかけてくださらぬのなら…クレオパトラ

・愛しい人!…チェーザレとクレオパトラの二重唱

・喜びと楽しみは再び我等の心に…チェーザレとクレオパトラ     コーラスのみなさん

 

この『エジプトのジュリオ   チェーザレ』のオペラの物語はフィクションですが、ある程度までは史実に基づいています。登場人物は実在した人が大半。ジュリオ・チェーザレとはローマ将軍  独裁者ユリウス・カエサル(紀元前100~紀元前44)のこと。

作曲したヘンデルは1707~1741年の間に40弱のイタリアオペラを作曲しています。通常は一つのオペラを数週間で作曲していたそうです。しかしこの『エジプトのジュリオ  チェーザレ』は1723年6月に作曲をスタートし半年かかってようやく完成したそうです。初演が翌24年の2月20日   ヘイマーケット国王劇場で行われました。そして4月11日までの間に計13回公演が行われたとあります。オペラがシーズン毎に使い捨てられてしまう時代から考えてみると異例のことだったのです。いかに人気のあったオペラだったことが分かりますね。

 

今から295年前に思いを馳せて…

残り数日、練習していきたいと思います。

 

2019.11.2(土)

大学4年生のOさんが東京都特別支援学校   小学部の先生に見事合格しました。おめでとうございました!

 

中学3年生の3月からピアノのレッスンに通っていたOさん。幼稚園の先生になりたいからとピアノのレッスンを始めました。大学受験の時も休まずにずっとコツコツとレッスンに来ていました。

そして大学に入って、授業や実習を重ねていくうちに   “支援を必要としている生徒さんに何かしたい”という気持ちが強くなり将来の仕事と決めたそうです。

おっとりしていますが芯は強い生徒さんだなあと感じていました。柔らかく受け止めながら生徒さんと接している姿が目に浮かんできます。

大学の授業ではバイエルと童謡曲をやっていたので、その譜読みを教室ではして進んでいかれるようにサポートしていました。

授業がなくなってからは、採用試験に必要な楽典を勉強しました。

またこれから先、簡単な伴奏付けができるように和音記号を使って実践で役にたちそうな曲を選んでレッスンしました。

合格までの道のりも大変だったと思いますが、この先はもっと大変なことが待っているかもしれません。

生徒さんに慕われる先生になっていくと願っています。頑張れ~!

 

2019.10.10(木)

少し前になりますが

10月2日(水)     サントリーホールで行われたイ・ムジチ合奏団の演奏会に行ってきました。

一度、生でイ・ムジチ合奏団を聴いてみたいと思っていたのと、

尊敬するソプラノ 天羽明惠さんが共演するということでチケットを買い求め楽しみにしていた演奏会でした。

イ・ムジチとはイタリア語で『音楽家達』を意味します。1952年ローマ  サンタ・チェチーリア国立アカデミーの卒業生12名が集まって結成。約70年もの長きに渡り存続している室内楽演奏グループ。その間新たなメンバーが加わりグループ内の入れ替えはありましたがその歴史は偉大です。編成はヴァイオリン6挺、ヴィオラ2挺、チェロ2挺、コントラバス1挺、チェンバロ1台。

 

どの会場でも演奏前に、携帯電話やアラーム時計等の音についてのアナウンスがありますが、イ・ムジチ合奏団の演奏前のアナウンス内容がイタリア人らしくユーモアなものでクスッと笑ってしまいました。

「携帯電話をお持ちのお客さま、もしも音が鳴ってしまったらステージで1曲歌って頂きます」と。(笑)                 他にもまだまだ面白いアナウンスをしていました。

 

実は私はヴァイオリンの音がちょっと苦手なのですが。

第1曲目が始まり~~~♪             え?え?ヴァイオリンってこういう音だったっけ…。

柔らかく、さざなみのようにホールに広がってきました。ピアニッシモがまた美しい。絹糸で紡いでいくように12人の音が交り合って何とも言えない柔らかい音色。

 

ソプラノ天羽明惠さんがヘンデルのオペラ「ジュリオ・チェーザレ」から”この胸に息のある限り “       「セルセ」から”オンブラ・マイ・フ“       モーツァルトのモテット    「エクスルターテ・ユビラーテ」K165を歌われました。まろやかで、清らかな天羽さんのお声とイ・ムジチ合奏団の音色とが素敵なハーモニーとなり素晴らしかったです。いつまでも聴いていたい気分でした。

後半はイ・ムジチ合奏団の十八番!  ヴィヴァルディ作曲    「四季」でした。〈春〉〈夏〉〈秋〉〈冬〉それぞれの楽章にその季節の音が音楽の中に散りばめられていました。音楽ホールの中の空気が楽章ごとにがらっと変わっていくような印象を受けました。心地よい音楽を体感することができて幸せでした。

アンコールは3曲。

最後の赤とんぼは、天羽さんが2番まで歌いそのあと会場のお客さんと大合唱でステージはお開き。最高な一時となりました。

この演奏会は11月にNHKのクラシック倶楽部で放送されます。

みなさんぜひご覧ください。

 

2019.10.9(水)

9月の中頃に体験レッスンに来たRちゃん。

 

大きな画用紙にいっぱいマル⚫️を書くことから始めました。次に線の上の音符をなぞって書いてみました。飛び出さないように丁寧に書いていましたね。 線と線にサンドイッチのように挟まれている音符。   線におだんごのようにささっている音符。よく観察しながら画用紙に書いたり、音符を色わけしたりして勉強しました。まだ小学1年生で音楽の教科書でも音符を見たことがない様子だったので音符の観察からレッスンスタートです。音読みが嫌いにならないように丁寧にレッスンすることを心がけていこうと思っています。

 

1年生にしては、手が大きくしっかりしていました。はじめから滑らかに音階が弾けて素晴らしいです!

 

この日に入会されたので、さっそく新しい楽譜をお渡ししました。嬉しそうに持って帰ったRちゃんの姿が印象的でした。

まだ少し緊張しているように感じますが、元気に音符を歌いながら楽しそうに弾いています。

楽しそうに弾いている姿に私自身が改めて音楽の楽しさに気づかされているのです。

 

どんなピアニストになるのかな?

とっても楽しみです。

 

 

 

日中はまだ暑い日が続きますが、朝晩は過ごしやすくなり虫の声がどこからか聞こえてくるようになりました。

 

芸術の秋    スポーツの秋、食欲の秋。

 

教室では、3名の生徒さんがピティナステップに向けて課題曲と自由曲を決めて練習を始めています。(12月14日    イコス上尾で開催)

また、中学3年生と高校2年生の生徒さんが宝塚音楽学校の受験に向けて、苦手な新曲唱を頑張っています。

趣味で声楽のレッスンに通っている高校3年生は受験勉強をしながらも休まないでレッスンに来ています。歌うことが大好きなのでしょうね。

 

それぞれの生徒さんが、出されている課題を楽しみながら!    またちょっと壁にぶつかりながら?も練習に取り組んでいることは私自身の励みになっています。

 

先日、知り合いに紹介していただき新しい先生のレッスンを受けてきました。千葉県八千代市まで片道二時間(○_○)!!

数年前に都内でリサイタルをされたときにお客さんとして演奏を聴いている先生でした。包み込まれるような温かいて心地よい響きで素晴らしかったのを覚えています。

私の気になっていることを色々とお話してその疑問点を1つづつクリアにしていってくださいました。

自宅で歌っているより、滑らかに柔らかく歌えていて二時間がアッという間でした。

私がレッスンで気づいたことを、生徒さんとのレッスンで一緒に学んでいければと思っています。

みなさんは、どんな秋をお過ごしですか?

  2019.9.26(木)

山田耕筰が30代後半から40代にかけて書かれた、1927~29年に刊行されて曲集が『童謡百曲集』です。

ドイツから帰国して、銀座に日本初のオーケストラを結成しました。しかし団員と合わなかったりとゴタゴタがあり団員が離れていってしまいました。オーケストラがうまくいかなかったのです。

 

そんな頃、茅ヶ崎から新橋までの汽車の中で色々な作家の詩集を読みながら通っていました。いいメロディーが浮かぶと詩集の隅にメロディーを書き留めたりしたそうです。北原白秋、三木露風、野口雨情、西条八十など。温かい内容の詩に山田耕筰自身も癒されながら100曲作り上げたのでしょう。

 

童謡と名付けられていますが、おとなが幼い頃を懐かしく思い出したり、小さな子供をみつめる視線が感じられる曲ばかりです。子供が歌うにはちょっと難しいと思います。

 

有名な〈赤とんぼ〉〈砂山〉〈この道〉〈あわて床屋〉はこの曲集に収められています。

 

きれいな日本語の発音、詩の情景をふくらませる、山田耕筰の素敵なハーモニーを感じて欲しいと思って、

私は声楽の生徒さん達に課題を出してレッスンをしています。

 

 

先日、〈ひばり〉という曲をレッスンしていた時に生徒さんからひばりって何ですか?と尋ねられました。レッスンしていくと殆どの生徒さんがひばりが分かりませんでした。驚きました!

詩の一部を載せます。

*******************

ひばり      三木露風

 

そろうた  そろうた  麦のほがそろた

はたけのひばり  天まであがれ

ピーチク   ピーチク  ピーチク

*******************

今は宅地ばかりで麦畑も田んぼも周りにはありませんから、知らないのかもしれませんね。天高いところで綺麗な声でなく鳥。

失われていく日本の風景ですね。

 

だからこそ、次の世代に伝えていきたい曲集です。

 

2019.9.16(月)

 

秋の気配を一段と感じられるようになりましたね。

森音楽教室では、意外にも9月に入会される生徒が1番多いです。今月も二人のかわいい生徒さんの体験レッスンを行いました。

生徒さんはちょっと緊張しているように感じましたが帰ってから『とても楽しい時間でした。』と連絡をいただくと

教室の特色も伝わったのかなぁと思い、嬉しい気持ちになります。

先生との相性もありますし、何よりどんな風にレッスンを進めていくのかを知っていただくためにも、ぜひ体験レッスンをお試しください。

2019.9.10(火)

カワイ表参道の2階で樹原涼子先生の『即興演奏     12のとびら』の記念セミナーがあり参加してきました。

樹原涼子先生はおなじみ   〈ピアノランド〉シリーズの著者の方です。

大学時代の同級生に誘われて  即興演奏って分かるかなぁと内心思いながら出かけて行きました。

講座では…

♪どうしてこの教材を作ったのか、

♪いつもどんなことに気をつけてレッスンされているか、

♪生徒さんにどんなことを感じてほしいか 

導入部分での話も大変興味深かったです。その中でも特に“音楽が立体的にみえてくる”ように生徒さんに伝えていくことが大切なこととおっしゃっていました。私も気をつけていることなのでこの言葉は心にスッと入ってきました。

 

実際にレッスンでどのように使っていくのかを、講座をうけている私たちが生徒役になったりしながら実践的にお話されていました。生徒さんに伝えてるときは短く&端的に。

少しづつの積み重ねによって、自宅で音楽作りを楽しむことが出来たら最高ですね!

空想話を膨らませていくように、響きのパレットをたくさん持って色彩豊かな音楽が自分の中から生まれてきたら素敵です。

たくさん刺激をもらってきたので、まず私自身が学んで

そしてレッスンに取り入れていこうと思います。

講座後に樹原涼子先生とこの本のイラストを担当されたトナカイフサコさんにサインを頂きました。

 

COPYRIGHT © 2016 Mori Yoko Music School All Rights Resereved.