ページトップへ

2020.1.31(土)

先日24日に杉並 永福町駅から少し歩いた住宅街の中にあるsonoriumu(ソノリウム)でのリサイタルに行ってきました。

中嶋俊晴さんはヘンデルのオペラ『リナルド』を観た後からブログを拝見していまして音楽に対して真摯に向き合っておられる方だなぁと思っていました。また関西人のノリで楽しいブログにクスッとしながら楽しく読んでいました。そのブログでリサイタルのことを知りました。

ピアニストさんが2年以上前まで今は亡き島田準子先生のレッスンの時に伴奏をお願いしていた白取さんだったのです。いつも包み込むような柔らかいピアノの伴奏に音楽の新たな気づきがたくさんありました。今思い返すと何とも至福なレッスンだったなぁと懐かしく思い出されます。

さて、リサイタルはと言いますと「いのちの対話」とあるように淡々と言葉が大切に語りかけてきました。歌のリサイタルではありますがお客さま一人一人に言葉を大事に届けているなぁとの印象。 さらさらと優しい時間が流れているようでした。

加藤昌則作曲/井上靖作詞 《挽歌》は心の柔らかくて深いところに響いてくる素晴らしい演奏でした。歌いながら中嶋さんの右目からぽろっと一粒涙が流れているのが席から見えました。役者さんのようですね。

白取さんのピアノは時にメロディや和音を先回りして奏でたり、感情いっぱいに表現したり、ぐっと抑えて表現したりと絶妙な演奏で素晴らしかったです。伴奏を弾いているところしか観たことがなかったので吉松隆の《ピアノ・フォリオ》や武満徹の《雨の樹素描Ⅱ》の独奏は白取さんのまた違う一面を味わうことが出来てとても良かったです。

また機会があったらぜひ演奏会に行ってみたいと思っています。

リサイタル後に白取さんと記念に1枚写真を撮らせてもらいました。

DSC_2275
DSC_2261

2020.1.15(水)

13日に豊洲シビックセンター・ホールにてガラ・コンサートが無事に終りました。埼玉から遠いところまで聴きに来てくださった生徒さん。それから友人のみなさま お客さま 温かい応援をありがとうございました。

遠くにレインボーブリッジ そしてオリンピック会場が見えて見晴らし最高!


ピアノはファツィオリ。テレビで見たことありましたが、本物は初めてでした。明るい、温かみのある音色。このピアノで、このホールで演奏の機会をいただけて幸せです。

パネルが閉まるとシックな雰囲気に変わります。

演奏はといいますと、久しぶりに緊張しました。口から心臓が出そうなくらい緊張しました。たぶん『この道』が最初の曲だったから…。お客さま自身にイメージがしっかりとある曲は本当に怖い。歌の世界と受け取ってくださるお客さま世界観が糸のように折り重なって、広がっていかれたらいいなぁと思いながら演奏しました。

フランス歌曲は、まだまだやりたいこと、表現したいけど力不足で出来ないことがありました。1年後か 2年後か分かりませんが またレパートリーとして歌ってみたいと思っています。

アンコールは会場のみなさまと『冬の星座』を歌いました。ご一緒した出演者のご家族が撮った写真をいただいたので記念にアップします。

2020.1.6(月)

~音楽島 ガラ・コンサート~

日時2020.1.13(月 祝)

時間 13時30分開演(開場13時)

場所 豊洲シビックセンター・ホール

入場料2000円

ガラ・コンサートまであと1週間。

◆山田耕筰作曲 歌曲集『風に寄せて歌へる春の歌』より Ⅰ.青き臥床をわれ飾る Ⅱ.君がため織る綾錦 Ⅲ.光にふるひ、日に舞へる Ⅳ.たたえよ、しらべよ、歌ひつれよ

三木露風作詞の作品。文語体の歌詞なので言葉がすっと入ってこず、もっと詩の世界を膨らましていかないといけないところです。ピアノが歌の言葉のニュアンスを繊細に表現しているので和音の移り変わりをよく聴きながら演奏できたらと思っています。

◆山田耕筰作曲 この道

◆ショーソン作曲 蜂雀

とにかくメロディーが美しい曲。キラキラと色彩鮮やかに音色が変化できるように歌っていきたいです。柔らかさの中にフランス語の子音が奥にいかないように気をつけたいです。

◆ミヨー作曲 『ロンサールの歌』より *第3曲 おだまり、おしゃべりひばりよ *第4曲 神様護ってください

難しい曲に挑戦します。選んでから後悔しました(笑) ここまで来たらやるしかない!音楽が体にしっくりくるように歌いこんでいきたいです。

ピアノ伴奏の小島好弘先生が解説しながらすすめていく演奏会です。

お時間がございましたら、ぜひお出かけくださいませ。チケット問い合わせは私までよろしくお願いします。

2020.1.1元旦

明けましておめでとうございます。昨年もたくさんの方に支えていただき、また新しい出会いに感謝の気持ちでいっぱいです。

今年はネズミ年! (でも1月が過ぎると何年かを忘れてしまうのですが…)ネズミのようにちょこまかと色々なことに興味をもってフットワーク軽く動き回れたらと考えています。

教室の生徒さん達とは、敏感に何を思っているのかを感じとり、的確なアドバイスができるように私自身も勉強していきたいと思います。

新しい年がみなさんにとって笑顔溢れる年となりますように!

本年もよろしくお願いします。

2019.12.25(水)

1年のしめくくり、おさらい会をかねたクリスマス会を10時半~12時まで行いました。

幼稚園児と小学生の生徒さんが集まり毎年恒例で開催しています。本当は全員の生徒さんが数人で集まりおさらい会をしたいとは思っているのですが。時間を合わせるのが大変で出来ていません。改善して行きたいと考えています。人前で演奏することはレッスンでは得られない気づきがたくさんあると感じています。

まず、くじびきで弾く順番

決め。そして自己紹介をしてから演奏するようにしています。今年はピティナに4人の生徒さんが参加したので完成度の高い演奏でした。お友だちが頑張っている姿を見ると、よい意味で刺激されますね。

年末年始のお休みに入ります。宿題をたっぷり出してありますから、楽しい冬休みと そしてピアノも忘れずに!

DSC_2227

DSC_2230

 

2019.12.13(金)

オペラを観に行ってから日にちがだいぶ経ってしまいましたが…感想を。

11/29と12/1北とぴあ さくらホールにてオペラ『リナルド』の公演があり私は2日目の方に行ってきました。

古典イタリア歌曲集に納められている「私を泣かせてください」。このアリアがリナルドのなかの作品です。

休憩を挟んで全3幕    3時間30分。おっと、ずいぶん長いのでした(笑)

 

3人のカウンターテナーを1度に聴くことができるなんて、贅沢!   タイトルロールを歌われたクリント・ファン・デア・リンデさん。かっちりと歌われ気品のある演奏でした。中嶋俊晴さんはまず日本人離れした体格で舞台栄えする方だなあが第一印象。緻密に、かつ音楽を楽しんでいるところが伝わってきました。

ゴッフレート役の布施奈緒子さん。昔…ブライダルのお仕事でご一緒していた方で今はバッハ・コレギウム・ジャパンでも大活躍されていて   もう遠い存在の方。十字軍の大将だったので  ズボン役。 お声も滑らか、円やかで難しい役どころを演じていましたがズボン役で格好良かったです。

ゲネプロの時に撮ったのでしょう。ロビーに各々の出演者の写真が貼り出してありました。

 

 

レスタティーボとアリアが交互に繰り返される当時のオペラ・セリアのスタイルで、単調にもなりそうですが、オーケストラと出演者のみなさんが素晴らしくずっと引き込まれていました。

また助演の3人がアリアを歌っている登場人物の心情をパントマイムで表現したり、

白い額縁が効果的に使われ人間関係や立場を示していてわかりやすい演出になっていました。それらも3時間以上のオペラを長く感じさせなかった要因になっていたと感じました。

 

終演後に楽屋をたずねて~

2019.11.25(月)

11月の始めにお父さんとお母さんと一緒に体験レッスンにみえたHちゃん。可愛い3歳10か月の女の子。ピアノが習いたくて習いたくて…音にとっても興味を持っている印象を受けました。

体験の2日後がレッスンスタート。「明日はピアノだね、たのしみだね」と寝たそうです。そうして朝起きたらお熱が出てしまいました。すっごく楽しみなことがある時って子供はお熱が出たりしますね。微笑ましいエピソードです。

 

3歳児さんのレッスンは私自身が初めてのことで、どの教材を使おうかと悩みました。はじめてピアノを弾く前に『よい耳☆よい手☆歌ごころ』とある〈プレ   ピアノランド〉①から始めることにしました。2ヶ月ほど前にこの教材を書かれた樹原涼子先生の講座を受けたこともあり、アプローチの仕方が素晴らしいと思ったからてす。

 

Hちゃんは恥ずかしがらずに、体を使って緊張と脱力の違い(手拍子やジャンプ)。右   左ゲーム。歩きながら歌ったりポーズしたりできます。

どんぐりころころがお気に入りで大きな声で振付け付きで歌ってくれます。小さい生徒さんはあまり音程がなく一本調子になりがちなのですが、Hちゃんは音程がしっかりしています。これはいい耳を持っているからですね。

 

音楽の可能性をいっぱい秘めている生徒さん。どんどん芽が出て    花が咲いていかれるように大事にレッスンを重ねていきたいと思います。

ちっちゃなピアニストさん!   がんばりましょうね♪

2019.11.10(日)

ウィークエンドセミナーが11月9日と10日の2日間   松明堂   音楽ホールで行われました。私は2日目のバロック歌曲の公開レッスンの聴講に参加してきました。

古楽界の第一人者で透明感のある独特な美声と、ノン・ヴィブラート唱法によって『天使の声』と呼ばれているエマ・カークビーさん。CDも持っていて生の演奏を聴きたいとずっと思っていた方が公開レッスンをされると知り、とても楽しみにしていました。

 

12時半からレッスンは始まり一人40分の個人レッスン。6コマありました。会場は満席。

すでにバロックものの演奏会で歌っていらっしゃる方も受講生におられました。レッスンを間近に触れられることができたこと、音楽をたくさん浴びて幸せな時間を過ごすことが出来ました。

私自身、にっこり頬を上げ笑っているように歌いなさいと学生の頃から指導されていました。明るい響きになるので今は生徒さんにも伝えています。

しかしにっこり笑って歌っていると口が横になってしまい子音が発音しにくいからとエマ・カークビーさんは何度も注意されていました。耳と鼻のライン    口の奥で笑って、頬はあげない(見えている顔は笑ってないけれど奥で笑っている状態)

 

 

たくさんの収穫があり、メモしてきたことは落ち着いて後でゆっくりまとめたいと思っています。頬の使い方も試してみたいと思います。

レッスン中にエマ・カークビーさんも歌ってくださり感激!!    すぐ横を通って感動!!(ミーハーです…)

天使の声の持ち主はお人柄も優しさで溢れていました。時には笑いあり。リラックスした雰囲気の公開レッスンでした。会場のみんなで発音しましょうと投げ掛けたり。

音楽の楽しさと奥深さを改めて触れることができた有意義な一日となりました。

 

 

 

 

20191.11.2(土)

演奏会のご案内です。

弦楽四重奏とオペラアリアを歌う演奏会は今回で3回目となります。

*日時   2019年11月9日  (土)    14時開演

*場所    響の森   桶川市民ホール

*入場料      2000円(全自由席)

 

ピアノ伴奏とはまた違って、弦の柔らかい音に包まれて演奏できるので自分の声の変化も楽しみながら演奏できたらいいなぁと思っています。

 

◆ヘンデル作曲    『アルチーナ』より   

私を見つめに戻って来て…モルガーナ

◆ヘンデル作曲   『エジプトのジュリオ  チェーザレ』より     

・神よ、お慈悲をかけてくださらぬのなら…クレオパトラ

・愛しい人!…チェーザレとクレオパトラの二重唱

・喜びと楽しみは再び我等の心に…チェーザレとクレオパトラ     コーラスのみなさん

 

この『エジプトのジュリオ   チェーザレ』のオペラの物語はフィクションですが、ある程度までは史実に基づいています。登場人物は実在した人が大半。ジュリオ・チェーザレとはローマ将軍  独裁者ユリウス・カエサル(紀元前100~紀元前44)のこと。

作曲したヘンデルは1707~1741年の間に40弱のイタリアオペラを作曲しています。通常は一つのオペラを数週間で作曲していたそうです。しかしこの『エジプトのジュリオ  チェーザレ』は1723年6月に作曲をスタートし半年かかってようやく完成したそうです。初演が翌24年の2月20日   ヘイマーケット国王劇場で行われました。そして4月11日までの間に計13回公演が行われたとあります。オペラがシーズン毎に使い捨てられてしまう時代から考えてみると異例のことだったのです。いかに人気のあったオペラだったことが分かりますね。

 

今から295年前に思いを馳せて…

残り数日、練習していきたいと思います。

 

2019.11.2(土)

大学4年生のOさんが東京都特別支援学校   小学部の先生に見事合格しました。おめでとうございました!

 

中学3年生の3月からピアノのレッスンに通っていたOさん。幼稚園の先生になりたいからとピアノのレッスンを始めました。大学受験の時も休まずにずっとコツコツとレッスンに来ていました。

そして大学に入って、授業や実習を重ねていくうちに   “支援を必要としている生徒さんに何かしたい”という気持ちが強くなり将来の仕事と決めたそうです。

おっとりしていますが芯は強い生徒さんだなあと感じていました。柔らかく受け止めながら生徒さんと接している姿が目に浮かんできます。

大学の授業ではバイエルと童謡曲をやっていたので、その譜読みを教室ではして進んでいかれるようにサポートしていました。

授業がなくなってからは、採用試験に必要な楽典を勉強しました。

またこれから先、簡単な伴奏付けができるように和音記号を使って実践で役にたちそうな曲を選んでレッスンしました。

合格までの道のりも大変だったと思いますが、この先はもっと大変なことが待っているかもしれません。

生徒さんに慕われる先生になっていくと願っています。頑張れ~!

 

COPYRIGHT © 2016 Mori Yoko Music School All Rights Resereved.